小野坂栄香さんが『酒屋』のサワリを踊る。今日はその下ざらい。

私に大阪のファンクラブがあるとして、それがネズミ講の如くジワジワ広がっているとしたら、その親に当たるのが、小野坂さんである。
元来芸事が好きで、只、観ているだけでは済まなくなり、7、8年前に踊りを習い始められた。
さる病院の整形科の婦長さんをされていた頃だ。
国立文楽劇場の舞台に立つのは今回が三度目。
なにしろおっとりしたおおらかな性格で舞台にも華があるのだ。
二回目の『万歳』に引き続いて今回も私と清友さんで床の方を勤めさせていただく。
去年の夏、ある食事会で私が『イヤア、知らないお客様から掛け声がかかりマンネン』と言ったら、ホンマ!と笑顔し、涙を流されました。
3月17日(日)。
国立文楽劇場。
他に、『千本』とか『蝶』の道行きも。