太功記十段目の『夕顔棚の段』(素浄瑠璃)は難しい。

27日の研修発表会で、研修生の木の原君の三味線で語りますが、改めてこの段の重さを痛感してます。
ババの皐月のコトバといい、旅僧の久吉、母操、嫁初菊、チョット顔を出す光秀、孫十次郎の初々しいピッとしたコトバ、それに枕の百姓二人のやりとり…。
たいへんでっせ。
そうや、みんな登場しまんねんなあ。
本舞台なら6×3人=18人+ツメ人形3人の21人もの人形遣いさんの入れ替わり立ち代りです。
今回は素浄瑠璃。
そやから、余計にえらいんです。
普通、人形の方にいくお客様の視線が皆、こっちへきます。
目線のもっていきかた、姿勢、顔の表情、しんどさ。
全て見通されます。
ましてや、師匠、先輩方のほぼ全員が舞台稽古か本番にはいらっしゃいます。
きんちょうしまっせ。
しかし、木の原君、真面目によう頑張ってます。
私もホンマええ勉強させてもろてます。