昨日の続き『伝統文化を考える』no.2

(滅びるものは滅びにまかせたらいい、という意見に対しての山崎正和氏の意見)現在の状態が、はたして自然に起こったのか。
日本の『伝統芸能』が『西洋芸能』におくれをとったのは、あきらかに明治政府の教育政策の結果であり、国家が生き延びる為にとった工業化重視に起因する。
けっして、消えるべくして、消えていきつつあるのではない。
ムリヤリ、消されているのだ。
先進国でいちばん文化が冷遇されているのは日本である。
滅びゆくようにさせられてしまった『伝統文化』を国家が保護するのは当然である。
『伝統』には、新しいものを生み出す力があるのだ。