はなつる会、無事終了。『これからも淡々と…』。

第六回義太夫教室発表会は無事終了。
遠方からの秋鹿、花牟礼、山之内各氏も到着で32人全員参加。
まずは安堵。
今年の個人稽古はプロ相手とみなしての稽古でした。
稽古も発表会も白熱しました。
今年で三回目参加のIIさんからのメールを紹介します→

『発表会、有難うございました。
今朝(8/28)の産経新聞の記事を読みました。
Sさん、しゅっとした素敵な女義太夫姿でしたね。
これまでの二度の発表会の翌日はまるで脱け殻…一日何のやる気も起きず、ただぼんやりと過ごした記憶があります。
が、今年の「翌日」は自分でも意外なくらいに淡々としていて、何も終わっていない、もしかしたら何も始まっていないのかもしれない、みたいな気分です。
もちろん頭も身体も疲れてはいるのですが…。
今回は、お稽古でお師匠様に言われたことをとりあえず出来うる範囲でなおして次のお稽古にのぞみ取り組む、の繰り返しでした。
長く音楽を学んできましたが、ここまで冷静な気持ちで発表の場にのぞんだことはなかったかもしれません。
舞台の上での自分は恐ろしいくらいにクールでした。
少しは成長した証拠でしょうか(苦笑)。
あとはやはり直前の小林さん(溌剌奔放の60代男子)の語りっぷりのおかげでしょうか!毎回根気よく、あの手この手で詞のオン(音)がよくわからない私をご指導下さったお師匠さまにあらためて感謝いたします。
今年は皆様の語りっぷりをこれまで以上に楽しく、時には涙しながら拝聴拝見できました。
何とも「いとおしい」集まりですね!皆さんのお稽古の様子や発表をずっと眺めていて、自分の中で忘れかけていた「ひたむき」という言葉を思いだしたような気がします。
お師匠さま初め、団吾さん、床世話の広瀬さん、希さん、亘さん、お教室の皆様の存在は支えであり救いでありました。
「義太夫」を通して出会えたことが奇跡に思えます。
遮るものが無い限り、これからも淡々と「義太夫節」というものを学んで行きたいと思います。