小石川中等・高等学校文楽教室。

朝が中学生、昼から高校生に体育館で文楽を観せる。
我が母校での公演は感無量。
僕らがいた頃(S41卒)とは雲泥の差の校舎や施設の充実。
演目は「二人三番叟」「文楽三業解説」「傾城阿波の鳴門・巡礼歌の段」の順。
僕と希大夫の掛け合い。
三味線は団吾・清丈・清公君で人形は清十郎・勘緑君ら。
小林三郎、小野寺彰両先輩の数年にわたるご尽力で成立。
ありがとうございました。
生徒はさすが我が後輩連。
鑑賞態度は静寂熱心。
人形体験コーナーでは沸きに沸いた。
終演後、栗原卯田子校長に挨拶にいった。
こう言われた。
「日本の古典芸能をこの世代のうちに鑑賞できた、しかも学校に来ていただいて…生徒たちにはいい財産になりました」と。
この次に出たことばに感動した。
「しかし、授業の都合ですべての先生が鑑賞できなかったことが残念です」。
これには胸打たれた。
先生にとってもいいチャンスでしたよ!このことばに目が潤んだ。
このトップがあってこその学校公演だったのか!