玉英ちゃん

吉田玉英ちゃんが亡くなった。
12:30~葬式にいった。
場所は貴大夫君の時と同じ公益社・天神橋会館。
小雨が降り寒かったが、巡業組(移動日)も集まり、大勢の弔問だった。
普通、涙はこらえるものだが、玉英ちゃんの葬式では涙がたまって仕方なかった。
玉英ちゃんはええ人柄やった。
しばらく同じマンション(石橋)にいたせいもあり、親近感があった。
奥さんともよく顔を合わせたが、その奥さんもええひとや。
読経が終わり弔問者への挨拶時、涙をこらえながら淡々と清らかに文章を読み上げられた。
棺を開け最後の対面になったとき、小さな花々を手に持ちながら、たまらず嗚咽された。
皆、すすり泣いた。
こんなに涙のおとが聞こえるお葬式は文楽では初めてだ。
こんなメールが僕に届いた~~ 玉英さん本当に残念でした。
以前、「三十三間堂棟木由来」で、老母が殺されてしまうところまで上演された時、その老母を心から切なさそうに遣われていたのが印象的でした合掌。
~~ 皆、玉英ちゃんの芸を記憶にとどめている。
玉英ちゃんの真摯さは永遠だ。