北条秀司作「文楽」

演劇集団「我が街・Ⅱ」による芝居、北条秀司作「文楽」が今月末の27(金)と28(土)ワッハホールで行われる。
いずれも14:30と18:30開演の二回公演。
ひとつきほど前に演出の西園寺章雄さんに頼まれ少し相談にのった。
故露の五郎兵衛師匠の奥さまの明田川紗英さんも出演されると聞いて、今夜、稽古場にお伺いした。
大正の御霊文楽時代から第二次大戦以後にかけての話だが、いたくいたく感動した。
戦後、文楽は冬の時代に突入。
師匠先輩方の凄まじい生きざま、修業、貧乏の様子が描かれ、胸がしめつけられた。
大阪にこんな素晴らしい役者たちが存在するんや!と再認識もした。
そして北条秀司(40代の頃か)の底力も初めて知った。
皆様、ぜひ、ご覧ください。
夜の部のチケット(前売り自由席4000円)はまだあるらしいです。
もちろん私もまいります。
話の内容→大正時代に栄えてた文楽は二次大戦後、滅亡の危機に陥った。
当時の大阪知事始め府会議員、市会議員らの文楽への無関心も手伝い、ホントに文楽は無くなる寸前だった。
ところがその時、天皇陛下が文楽にこられることになった。
それで文楽は息を吹き返したのです。
これは実話に基づいた話です。
劇中に実名で古靫大夫も登場します。
最後の幕に「おまえら役人は文楽をなんにもわかってない!」という新聞記者の台詞があり、当時から(今でも)あまり公演の機会に恵まれない作品なのです。
北条秀司て、凄い劇作家なんですね。