今日は公演休み。教会、オペラ、大使館。

ホテルの前にキリスト教会(St Andrew’s Church、Moscow)があり、朝8:30からの日曜礼拝に出席。
広い教会堂に僕と希大夫とあと3人の礼拝者。
英語でのメッセージ。
パンとぶどう酒の聖餐式にもあずかる。
礼拝後、コーヒーとクッキーで牧師を中心に6人で会話。
僕のむちゃくちゃ英語が通じるんやからたいしたもん。
日本からのクリスチャン訪問をとても歓迎してくれた。
正式な日曜礼拝は11時から始まるとのこと。
牧師が正門まで見送りにきてくれ、Brother!とニッコリ。
ホテルに帰り朝食&休憩。
11時過ぎにボリショイ劇場へ出発。
12時からのオペラ鑑賞。
前から2列目でオーケストラボックスが見下ろせる。
マチネーとあり、入場料は500ルーブル(1800円くらい)と格安。
指揮者が登場すると拍手。
バレエの時もそうだったが、この劇場のオーケストラは抜群のきめ細かさ。
チャイコフスキー作曲の歌劇「イオランタ」全2幕。
王様の娘。
生まれつき目の見えないのにそれと知らされず成長。
ある夜、道に迷った他国の王子が庭に舞い込む。
目を覚ました娘と対面。
話しするうちblindだと気付いた王子。
それを知らされる娘。
blindなんて言葉があるの?私はいま、充分しあわせです。
王様が出てきて、娘にblindを告げた若者を捕える。
殺されかけるとき、「神様、あの娘に私の命とひきかえに光を与えてください!」。
若者の命乞いをする娘。
僧侶が出てきて皆でお祈りが始まる。
奇跡が起こり娘の目は開く。
目は開いたけれど、blindでも良かったのに、と娘は言いながらふと、若者見る。
誰?声を聞き、先程の若者だと知る。
皆で「Praise the Lord!(神を讃えよう!)」の大合唱。
blindをめぐっての途中のディテールに感動して涙がとまらなかった。
鋭く美しいソプラノ~テノール~バリトン~バス。
大音響フォルテから繊細ピアニシモまで深く深く響くオーケストラ。
まさに、Praise the Lord!でした。
夜、大使館へ招かれる。
文楽公演に対しての感動も手伝ったのか、食事前の河野大使の挨拶はウイットに満ちていた。
団長の咲大夫兄の機転のきいた会話にも感心。
愉快な場になった。
食事もおいしく、最後に大使が日本から連れてきた料理人2人を紹介。
大使館を出たら強い雨。
肌寒い。
赤の広場はパスして早めにベッドにもぐりこみ泳いだ。