「実盛物語」に涙

9月9日は重陽の節句。
呂大夫兄の祥月命日に当たるし、誰かと盃を交わしたいと思っていたら、ちょうどその日、歌舞伎の市川右之助さんが文楽に来場。
「安達原」のあと、一緒に日本橋高島屋裏の鮨屋へ。
その時、彼が出演してる「実盛」の話が出て、今日、新橋演舞場の昼の部を覗いた。
感動した!筋は知ってるし素浄瑠璃で語ったこともある。
しかし歌舞伎は初めて。
太郎吉(子役が実にしっかりしてた)、小まん、実盛の物語…興味津々…6列目の通路際の席で堪能させてもらった。
いやあ、感動しました。
途中からじんわり涙がとまらなくなった。
歌舞伎て、ええもんだんなあ!市川海老蔵さんの余裕ある演技に見惚れました。
瀬尾十郎の述懐にまで涙が滲んだのには自ら驚いた。
義賢最期~竹生島~九郎住家という流れも良かった。
出演したすべての役者さんに敬意を表したい。
それから三味線の野澤松也君!あんた立派やなあ。
じっと前を向いて真摯に三味線弾く姿にこれまた感激。
右之助さん、ありがとうございました。