昨夜、個人レッスン、『太十』。
八人の稽古をした。
チョッパナが桝井二郎さん(60歳前後の男性)。
オクリから枕「残るつぼみの花ひとつ…」にかけてなかなか勉強のあとが見えた。
一緒に語らなくても途中までいけた。
義太夫は難しい。
『太十』は代表的名曲。
ひとふしを自習会得するだけでも一時間くらいかかる。
桝井さん、メチャ勉強したなあ~と、胸が熱くなる。
しかし、単純な節数をミステイクした。
前回も前々回も指摘注意したのに~。
三味線のチンを聴いて息して出なければいけないところを性急に語った。
急にハラが立ち、床本を置いてあるテーブルを平手で叩いた。
思い切り。
ストップして、まいちど繰り返し、また、バン!とやった。
思い切り。
キッチンタイマーが吹っ飛んだ。
何回ゆうたらわかりまんねんや!心中では桝井さんの難関克服ぶりに涙溢れるほど感激しているのに…。
壷田典子さん(40前後女性)はほぼパーフェクト。
『太十』の前半、光秀の出までもう少しまとめて稽古し直したら、おそらく素人の語り手としては日本一の存在になりそう。
教室生徒有志数人と行く、8月9、10日の徳島遠征が楽しみ。
三味線の竹澤団吾君の熱意と誠意があるからこそ、すべて成立しているのだ。
団吾君、ありがとう。