日本組がほぼ帰国。
3日前に皆で円卓を囲んだホテル横の中華料理屋でひとりで昼食。
さみしい。
夕方から、日本文化会館小ホールで行われた鳥越文蔵先生の講演会に出かけた。
ほとんどがフランス人で埋まる立ち見状態。
飯村大使の顔もあった。
こっそり陰から聞かせてもらったが、文楽の成立から現在までの歴史を端的かつ的確に述べられた。
講演の最後の方、新作文楽に言及されたとき、こんなことをおっしゃった。
「パリ公演に出演中の英大夫さんは、イエスキリストの生涯を新作浄瑠璃として語ってられる。
これは喜ばしいことである」。
たまげた。
先生とはいちどもゴスペル文楽の話をしたことはなかったはず。
これを受けて中川館長が僕を見つけて皆に紹介した。
先生にも薦められ大夫の語り分けを披露。