行てのきょ~おいてくりょ…

行てのきょ、おいてくりょ~。
「淡路町の段」の最後の場面。
あそこは地獄への旅立ち。
だから、笑いをとろうなんて気は皆無。
マジに迷ってる、いや、心はすでに梅川に向いている。
もう、破綻している。
世の規範外にいる。
アウトサイドに翔んでる。
マジにマジに語る。
それでおかしけば笑うのもよし、ぐっとくるのもよし。
羽織落としの場にくるまでの八右衛門の音調こしらえが鍵、とは、越路師匠談。