初稽古。&、「柳田格之進」について。

2時から国立文楽劇場で清友さんと「紅流しの段」の稽古。
昨年末痛めていた声が少しずつ回復に向かっている。
ありがたいことです。
それから、「柳田格之進」について。
大晦日の夜、旭堂南陽さんなかなか聴かせました。
しかし、あらすじとしては、最後の娘の末路が非現実的な感じがした。
師匠の旭堂南陵さん(当日の司会進行を勤めていたので聞いた)の工夫らしいが、身売りされた娘がキラビヤかな花魁になって戻ってくるのはチョッと?先日繁盛亭で桂枝三郎さんのネタおろしで聴かせてもらった時も同じ筋立て。
仕入れ先が南陵さんやと判明。
江戸の柳家さん喬の型の方がよろしく思われる。
身売りされ心身破滅記憶喪失状態に陥っている娘を悲劇のきっかけを作った番頭が身請けして一緒に暮らす…この方がスッキリします。
あの番頭の野郎!という憤りが消えるから。
さん喬さんの「柳田格之進」をもういちどぜひ、聴きたい。
しかし、いろんな意味で大晦日は刺激的なナイトでした。