ひょんなきっかけから、嬉しいブログ日記が届けられた。
ハンドルネームは『out-1』さん。
僕が以前、お会いしたことのある方らしい。
ちょっと嬉しかったので、知人を探り当て、ご本人の承諾を得、以下、本文を紹介させていただきます。
9月の東京公演中の日記です→ 「友人を通じてお会いしたこともある太夫さん。
とにかく、文楽だけでなく、映画から歌舞伎まで、他ジャンルをこれほど見て、なおかつ研究し、それを語る言語を持っておられる太夫さんが他におられるでしょうか?一流の表現者であると同時に、一流の批評家でもある、他にあまり類を見ないアーティストだと思います。
そして、凄くオープンな方でして、一度会うと一瞬で魅了されてしまう人です。
経歴も面白い。
祖父は十代豊竹若大夫(人間国宝)だったのですが、父親は、確か普通のサラリーマンだったらしく、ご自身も20歳という入門するには決して若くない年齢で入門する。
また、敬虔なクリスチャンでもあり、賛美歌を義太夫にした「賛美義太夫」というイベントを定期的に行っているらしい。
『菅原伝授手習鑑』では、二段目「東天紅の段」を担当。
短い段ですが、裏切り、殺人、死骸を嗅ぎ付ける鶏、その鶏のユーモラスな動き、文楽の残酷さとユーモアが凝縮されたような段で、感情豊かに、変幻自在にそれぞれのキャラクターを演じ分けてしまう英さんの真骨頂を発揮。
文楽を4年ほど見続けた中でも、英さんは、ちょっと独特。
誰にも似ていない。
英さんは男性的なコアの主体がある太夫ではなく、女性的なコアのない多声的な太夫さんである。
」← 感謝します。