盛岡から特急を乗り継ぎ札幌へ。夜、加藤玄と会う。

今日は移動日。
本隊は仙台に戻りヒコーキ。
ボクはのんびり旅(8時間)を選ぶ。
10時16分発の《はつかり》の普通指定席は完売。
思い切って札幌までグリーン席をはりこんだが、これが正解。
寛治兄(『四段目』の三味線)御夫妻とも一緒の車両になり、昼弁当を頂戴した。
函館から札幌までの窓外の景観が殊更よく、おまけに一人席でゆったり。
大沼公園の紅葉がぼちぼち。
10年程前の巡業で呂大夫兄らと湖畔のすぐそばの旅館をとり、夕景の紅葉に埋もれたことを思い出した。
札幌に着き、ホテルでシャワーを浴びたあと、元国立劇場勤務の超破滅型ニヒリスト加藤玄と食事。
ボクハコノヒトト、ナゼカ、気ガ合イマンネンヤワ。
安い、早い、うまい店で、とりとめのないことばかり喋った。
ホンナラと、帰り際、長めに手をふる。
『今生の別れみたいなことするなよ』と加藤が云う。