8月26日(日)『現代詩を浄瑠璃で語る』。

東京から詩人高橋睦郎氏をお迎えしてのパフォーマンス。
山本能楽堂。
氏は古典芸能に関して博学鬼才で、特に能と歌舞伎に対しての知識は群を抜く。
5月公演の折、東京で建畠氏共々お会いした時、歌右衛門さんの電話の声帯模写やら、今の勘三郎さんとの交流の模様などを愉しく聞かしていただいた。
その時頂戴した詩集をこの数日読んでいるが、これがまた、超抜。
例えば、詩『目が覚めて』より抜粋→  夜なか/目が覚めて/自分の立てる寝息が/歯咬みしている野犬のようだ/と気づいた/それとも/歯咬みしている犬のような寝息に自ら驚いて/思わずおきあがったのだったか……廊下に出て/それまで自分の寝ていた/からっぽの部屋が/体温の余熱で/温室(ムロ)のように熱いことを知った……便所の窓から見る/走る雲の中の月が/死体を食って来た唇のように/濡れていた/いま/ここで/排尿しているのは私ではない/私は/走りつづける雲の中にいる/と思った  ← 驚愕の身震いを禁じ得ません。
この高橋氏のこれまた別のとっておきの作品に節をつけて義太夫化します。
1992年に慶応大学アートセンターで義大夫化した建畠氏の作品『緑の劇場』、『パトリック世紀』も披露。
あの時、奏演後、客席におられた詩人の吉増剛造氏の体中歓喜を表すような拍手が頭に焼き付いてはなれません。
そして最後に、素浄瑠璃で、『阿波の鳴門』の十郎兵衛屋敷の段を語ります。
これはなかなか語る機会のない、おつるが誤って父親に殺されてしまう、悲惨な場面です。
三味線は慶応の時と同じく団吾君です。
彼とはいままで色々な新作を共同で制作してます。
前が桟敷席(指定席)になってますが、後ろの椅子席の指定席から売れ始めてます。
皆様、ぜひ、おいでくださいませ。
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