初日。『米洗い』の場の古語解説。

初日、なんとか無事にいきました。
ホッ。
さて、米洗いの場に出てくる古語の意味をアトランダムに表記します。
《殊に姑御のおしつらひ》おしつらひ→疾・病気のこと。
《石でひとつゆくぞえ》石→石は冷たいから、冷やの意。
《きつう跡へ寄った》→時刻が遅くなった。
《もふ夕飯時分じゃが、しゃりはあるかへ》しゃり→米のこと。
《しんきな子や。
次前があるかといふ事いの》次前→命をつなぐ物の意で、米・飯をいう。
《打蒔(ウチマキ)の事でござんすか》打蒔→米の異称。
《粽(チマキ)は嫌ひじゃ、げんこ取(トリ)はごんせぬか》げんこ取→拳固取り・握りこぶしは五の数、奴などの食禄の五文取りから転じて、米の意。
《摺子木(スリコギ)の持様もしらずに、よふ男を抱いて寝やしゃるぞ》摺子木→隠語。
《悲しや、たった小半(コナカラ)かして、もふ皆になった》小半→一升の半分の半分、即ち二合半。
もふ皆になった→すっかり無くなること。
《まあ、二十がの》→更に二十文だけ。
《うっかり立ったは御堂の前の売れ残り見るごとくなり》→御堂筋の北御堂と南御堂の間に、人形店が軒を並べていた。
そこの端午の武者人形の売れ残り品を見るようだという意。
《扨は割符に遣わされしか》割符→証拠。