谷英知さんよりのお便り。時代物のワクワクするいい場面。

以下、12(日)に昼夜通し延べ11人(東京の歌舞伎ファン中心)を伴ってきてくださった大阪の谷さんからのお便りです→《「瓜献上」は、お昼の部から流血事件が多く、前の『杉の森』も陰惨でしたので、あの明るい野畑の景色と言い、ひょこり出てくるお百姓と坊さんが癒しキャラで、ほっとします。
私は「鱶七上使」が好きですが、四王天(シホウデン)のお百姓さん姿の存在感と、また裏腹のとぼけたかんじのお願いが鱶七のようで観ていて楽しかったです。
長浜市で一時暮らしてましたので、お坊さんの縁故の言い立てで、お茶献上の小姓の話が出てきたときは、長浜出身の石田三成や!と三度、茶の温度を変えて出した話が自然と思い出されました。
「瓜献上」は先代燕三さんの作曲と番付にあり、面白い場面なのに上演が途絶えていたようで、意外でした。
太閤さんが坊さんを絞め殺すのが、まずいんでしょうか?このお話は、この坊さん殺しも神社仏閣破却の春永や非戦派の忠臣を血祭りに上げる光秀など、なかなかにハードボイルドですね。
こうと思ったら揺るぎなく素早く非情に行動する。
この坊さんをやっつけるあたりから、舞台がクローズアップするような、そんな感じがしました。
久吉の呼止め、四王天の見顕しと時代物のわくわくするいい場面でした。
四王天に肩入れして観ていたので、討ち死にはちょっと残念でした。
》← さすが芝居好きの谷さん、「久吉の呼止め、四王天の見顕しと時代物のわくわくするいい場面」~言い得て妙、僕がこの『瓜献上』を『太十』の雛型とする所以です。
恐れいりました。
鱶七?そう、僕も四王天の百姓コトバ語っていて、鱶七みたいやなあ、と感じていた矢先!?なんです。