劇団若獅子『国定忠治』(松竹座)。

昭和63年9月、新国劇の中堅・若手で発足した劇団『若獅子』。
結成20周年記念公演《国定忠治》の通し上演。
笠原章さんの国定忠治、カッコ良かった!《赤城の山も今宵限り…可愛い子分の手前達とも別れ別れになる首途だ…(抜いた刀を溜め池の水で洗い、月光にかざし)、万年溜の雪水に浄めて、俺にゃあ、生涯手前という強い味方があったのだ(と、家来の定八、刀を拭う。
笛の音、バッタリ、山颪…)》←よろしおました。
二年前に九州で観た時よりタップリでしたなあ。
南條瑞江さんにとってもらった三列目から七列目のど真ん中の席に有志15人で陣取って、観劇させていただいた。
川田屋を演じた清水彰さんはなんと91才だとか。
しかし、その演技、台詞と身振りには新国劇のスタイル伝統が満々に溢れてました。
緒方拳の山形屋もなんとも言えない存在感のあるコミカルな味わいやったし、南條さんの『おれん(山形屋女房)』と『尼僧妙真』のふた役も見応えありました。
それから、『殺陣(タテ)』や『立ち廻り』に感激して涙を流したのも生まれて初めての経験でした。
終演後、松竹座前の『アーゴ』(地下1階にある往年のフランス料理の名店)で毎日教室のメンバーら10人で食事。
途中からナント、南條瑞江さんが合流してくださり、うらばなし等を披露していただいた。