葛西さんには前から《丸傳》のことはお耳に入れていた。
ちゃんと覚えていらして、連絡があり、今日、待望の《丸傳》会食。
友人の大場さんもご一緒させていただいた。
歌舞伎のことやら質問。
先日、日記にも触れた歌舞伎座の『七段目』は現歌舞伎最高の配役で、最高の出来映えとのこと。
平右衛門との絡み、歌舞伎のお軽の演出が冗長気味では?と質問したら、アハハ、あの花道行ったり来たりのくだり、本行文楽の方はそうおもいますよね当然。
しかし、あのシーン、玉三郎ならではの風情が出てる、屈指の名場面なんですよ。
歌舞伎ファン、玉三郎ファンには堪えられないところなんです。
今や玉三郎さんは歌舞伎の女王様なんですよ。
その女王が、ここぞ、と演じている心ときめく場面なんですよ。
…。
なるほど、ドラマ主体思考をほんのすこし他所に移して、役者の艶麗色香にのめり込みウットリする時間を割くこと。
これが歌舞伎のツボなんですなあ。
大場さんも、普段無口な店の大将も意外に歌舞伎通で、いろいろ質問。
絶え間なく飛び出す葛西流ジョーク。
店の外にまで、大きな笑い声が響き渡ってたんちゃうやろか。