『素浄瑠璃勉強会』and、新宿コマ観劇。

11時から新宿コマ『コロッケ新春喜劇公演』を観に行く。
コロッケ・オンステージの前の芝居『俺はお殿さま』に出演する山村紅葉さんの応援。
紅葉さんも客観的に自分を把握しつつの演技が身に付いてきた感じ。
舞台経験を積む、というのは大事なこと。
声もよく通るから、今後楽しみや。
僕なんかに観にきてもらい、いろいろな感想を聞く姿勢は大事なこと。
休憩の時、楽屋へ顔を出し、彼女の演技で気付いたことなど、話してきた。
さて、芝居自体、なかなかよかった。
赤木春恵さん(82)の存在感はこのお芝居を成立させてしまうんやから凄いし、熊谷真実さんもハマリ役で川崎麻世さんも愉快。
特筆すべきはコロッケ。
最初の場面、左手を骨折したふうに肩からぶら下げていた。
これは芝居のストーリーの都合やなあ、と観ていたが、ズーット、左手をぶら下げっぱなしやんか!途中でやっと、これホンマの骨折やと理解した。
なんか、舞台全員のチームワークが凄いんや。
感情移入もよくできているし、不覚にも僕の頬に涙がこぼれたシーンも数度あった。
この骨折が出演者裏方すべての団結を産んだのだ。
聞けば、開演2日前の稽古で転んで、実際に左肘を骨折したとのこと。
人生、何がさいわいするかわからない。
コロッケ・オンステージでは、最初の岩崎宏美『シンデレラハネムーン』の骨折しながら跳んで跳ねてのものまねから笑いっぱなし!涙のタンクが空になってしもた。
夜6時半から、弟子二人が出る素浄瑠璃勉強会へ。
内幸町ホール。
音響が自然、交通の便がいい、千代田区立で割安会場費。
会場の雰囲気もいい。
今日は去年、大阪で催した会と同じだしもの。
同じものを続けるのも、いい試み。
課題点が明確になるから。
なんでも、まず、語る場を多くもつことが肝要。
客席のいちばん後ろで、偶然お目にかかった桜井さんと隣同士で、こちらも勉強させてもろた。
越路師匠が生前、何回も仰っていた。
自分より下のもんでも皆、いいところを持っている。
それを聴いて勉強せよ!至言である。
終演後、ちょうど帰り合わせた桂川さん、萩原さん、岩崎さんと一緒に新橋駅付近の『ビアライゼ』に。