二人三番叟と新口村。
一日二回公演。
昼夜とも満員。
文楽通のお客さんが多く、小ホールの空間には、張りつめた雰囲気がビンビン。
久しぶりにノビノビ語らしてもろた感じ。
二回目の夜の部、僕が新口村でいちばん気に入っている孫右衛門の詞、《実の親を頼りにして、もしも忍んできはせまいか…このあたりをまいまいまいまい、うろつきはせまいかと、5年このかた会いもせぬ、懐かしい子の顔を見ぬように見ぬようにと、雑行ながら神たたきも、これ、不憫さからでおじゃるわい、不憫さからで…》。
ここをこんな感情こめて語れたのは初めて。
三味線の喜一朗君もよう頑張ってくれた。
団吾君と喜一朗君の友情関係は特筆すべきやなあ、とおもわされた。
このような得難い友を持つというのは素晴らしいこと。
知立の地元人形座に教えにきている清之助、勘緑君の熱意と意気込みにも脱帽した。
世話役の品川さんもよく働いてくれはった。
名古屋からは野田さんグループ28人が昼の部に。
東京から大場、本間、清家さんが夜の部に。
福井の守山さん、大阪からの壷田、佐久間、森長さんは昼夜通し。
終演後は駅前の焼鳥屋で打ち上げ。
大阪組が最終新幹線ギリギリ間に合うくらいまで、夜の部観劇メンバーで喋りまくり。
夕食に出かけた知立駅近くの井谷屋の鰻丼は、焦げ具合がなかなかよかった。