イヤホンガイド。『生身のからだが生身のお客様に今生きている芸を発信』。

昨日、朝、松竹座につくなりイヤホンガイドを借りにいったが、ナント、英大夫さんですね、と言って無料で貸してくれた。
その係りの女の子は以前、僕がイヤホンガイド推奨している記事をどこかでみて、喜んでくれていた。
なんか、朝から嬉しいやないか!僕はイヤホンガイド大賛成。
昨日もいろんな知識の財産を得た。
それから僕は文楽の字幕にも最初から大賛成やった。
どんどんどんどん新しいファンを開拓していかねばならないし、第一、僕自身が文楽の客席(後ろの方)に座って見て、とても芝居がわかりやすくなるんやから。
字幕やらイヤホンガイドがなかった名優名人たち輩出の古き良き時代もあった。
その第一印象を心の宝にするのはとてもしあわせなことだ。
しかし、今は今、生きている芸として毎日生身のからだが生身のお客様に今生きている芸を発信しているのだ。
今の芸、今の鑑賞スタイルで「古典芸能」を感動しているファン同士、皆良き仲間として歓迎し合っていく懐の深さを持ちたいものだ。
自分の感性を大切にするひとは他人の感性も尊重する。
真理とはそういうもの。
昨日の松竹座、昼の部の休憩時、コーヒーを飲んでいると寄席三味線and唄方の大川貴子さんとバッタリお会いしたが、舞台に出ている役者さんて、全員、凄いですねえ、あのプレッシャーを凌いで芸を描出していくんだから…凄いわ、みたいな話しになりました。