文楽は休館日。松竹座へ歌舞伎を観に行く。

昼の部の「毛谷村」、「勧進帳」、「封印切」と夜の部の「毛抜」を観た。
「毛谷村」と「毛抜」が印象に残った。
「封印切」は歌舞伎と文楽ではまるきり異質なもんでんなあ。
梅川の身受け争いの相手が文楽とは違い八右衛門に設定されているし、忠兵衛は八右衛門にかりた金50両を実際返したことになっている。
八右衛門に関して、歌舞伎は文楽より真っ当な悪(ワル)?像として演出されていて、可愛いくさえ感じた。
我當さんの八右衛門、自然な大阪弁で、聴きやすかった。
最後の花道、梅川と忠兵衛(先代雁治郎を彷彿させた)の引き込みは魅せた。
「勧進帳」での団十郎さん(弁慶)の飛六方にも花道の側にいて、身震いした。
毛谷村に好印象。
扇雀(お園)と翫雀(六助)も2、3箇所なまりが気になったが、良かった。
義大夫狂言てええもんや。
「毛抜」もさすが歌舞伎18番のひとつ。
実に愉快。
海老蔵(粂寺弾正)、初役とのことだが、楽しかった。
右之助さんも善家老を良く勤めてらしたし、クリスチャンの知人である友右衛門さんも殿様役、立派でした。
歌舞伎は素晴らしい!