初日だっせ。「人生で初めて味わった新世界」。

よう考えたら今年は僕の当たり年、4月16日で満60歳。
信じられまへん。
こんなんいいながら年とっていきまんねんなあ。
そやけど僕らの仕事は60からスタートみたいなもん。
がんばりまっせ!年末の稽古から間があいたからどんな声が出るやらヒヤヒヤでしたが、なんとか初日を終えることができて安堵です。
終演後、恒例の『つる澤』フグ大新年会、今年はなんと26人の参加。
ふた部屋に分かれて、いったりきたりの盛り上がり。
フグの味は絶品で、店の大将に感謝。
ワインを6本差し入れしてくださった咲甫君にも歓声が上がった。
滋賀から朝イチフルコースでいらした小森さんから→《宴会、中座しまして失礼しました。
何とか無事草津に着きました。
今年も英さんを通して楽しい皆さんと知り合え嬉しい限りです。
あんな大きな白子は初めてで、鍋もたいへんおいしかったです。
それにしても義太夫教室の生徒さんたちの宴会での壷坂と酒屋サワリのリレー語りは圧巻でしたねえ。
今年もよろしくお願いします。
さて今回の道行。
これも「赦し(ゆるし)の浄瑠璃」ですかね。
封印切で自滅の忠兵衛、何ともやるせない二人。
でも道行でかわす言葉の数々には曽根崎のようなただ一途の情熱とは違う深い想いがあり、そこに忠兵衛の救いとさらなる二人の哀れを感じます。
この道行きがあっての冥土の飛脚。
英さんの澄んだ声が情感を増しイイ道行きでした》。
鶴見佳子さんから→《お師匠さま。
昨日は本当に楽しく美味しい新年会をありがとうございました。
夫は「人生で初めて味わった新世界」と申しておりました》。