『忠臣蔵三段目』と内山美樹子女史。

舞台の後、清友さんと10月巡業の『三段目』の初稽古。
稽古初日は声の出所(でどこ)もきまらんし、いやなもんです。
いつの場合でも『こんなんで太夫やっていけんのかいな』と情けなくなります。
しかし、この『三段目』すなわち『殿中の段』は1996年の12月恒例の若手公演で、かの鋭才、内山美樹子女史の新聞評(読売)の大見出しで『英、入門三十年目の太夫開眼』とほめられた、私にとって記念碑的な作品です。
私は《評》とかは一切読まない主義ですが、知人が喜んで新聞の切り抜きを持ってきて見せてくださり、私もおおいなる慰めをうけました。
感謝。