千秋楽。玉男師匠、亡くなる。

悲しみと共に、ひとつの時代が終わりました。
大夫の僕でさえ、どん、と、ところてんのように、違う世代に押し動かされたみたい。
お昼過ぎに亡くなり、その報を聞きつけた玉男師匠のファンの女性群は皆、楽屋の廊下で泣いていた。
僕は玉女ちゃんの顔をよう見なかった。
『花籠』、短いけど、いい浄瑠璃でした。