HPへのお便りに対する御礼。and、南谷朝子さんのライブ。

 弟子二人が出た先日の素浄瑠璃会に関してのお便り、ありがとうございます。
舞台人というのは、このような慈愛あふれる感想をいただきながら、成長していくものです。
ある意味それは、子故の闇に似た感情かもしれません。
子供は他人によるシステム管理だけでは育ちません。
親の盲目の愛を受けながら成長していくものです。
呂茂大夫も希大夫もまだまだ未完成。
僕から見たら、ここが足りない、あそこがアカンと、欠点ばかりに目がいきます。
しかし、ファンの皆様は、少しずつでも成長している部分、長所を見出してくださいます。
この2つの相関関係で舞台人は育っていくのです。
僕はこれからも叱責して弟子の欠点を矯正していきますが、ファンの皆様は是非、暖かい目で見守ってやってくださいませ。
但し、我が子可愛のあまり、よその子供の批判は言わないようにしましょう。
何十年文楽を御覧になってるお歴々でも、話をするうちケッタイなこというな~、と思わせる部分が必ずあるものです。
できのいい母親のごとく、素直に贔屓の技芸員をいとおしんであげてくださいね。
今夜、三ツ寺筋の御堂筋を西へ越えた30メートル先のビルの地下『パルチザン』で、南谷朝子さんの唄のライブがあった。
朝子さんは新劇の個性的な役者。
その鋭い演技力にはいつも脱帽。
今夜はオリジナルの唄を10曲ほど披露。
そのうち、3曲がよかった。
あれ、もう少し工夫すると売れそうな気がする。