夏公演、賑わってまっせ!and、お便り『英さんが団七を語っているイメージが強かった…が』

 平日にもかかわらず、お客様、よう入ってくれてはります。
大阪は東京首都圏の半分の人口でっせ。
キャパは逆に国立小劇場より200人程広く、公演日数も東京より1/3も多いんですわ。
東京に比べると奇跡的な数字でっせ。
関係各位、何回も熱心に足を運んでくださるリピーターの皆様のおかげです。
感謝感激霞か雲か春は曙菜の花畑!。
 さて、久しぶりに近藤みどりさんからお便りが届きました。
→《…私の頭の中で、どうしても以前語られた夏祭浪花鑑の印象が強く、特に、義平次(伊達大夫兄)と団七とのやり取りは、英さんが団七を語っているイメージが強かったのです。
 だから、今回、床を見ないようにして、語りを聴かせていただきました。
いやー、義平次の憎たらしさ、見事にでてましたね。
団七がどんどんいじめられていく様が生々しく写し出され、そして、団七がどんどん気弱になっていく・・・こうした描写は、責め立てる義平次の語りが非常に左右するなあと思いながら見てたのですが。
 やっぱり、団七の人形・語りだけががんばっていても、ここの描写は完成することなく、義平次の語り方ひとつで雰囲気が決まってしまうのかもしれないと思いました。
 でも、これって、英さんの語りを聴いたからこそ、私もそう気づいたのかもしれませんねえ。
一緒に連れて行った子供のことを忘れ、久々に鑑賞に没頭でき、文楽を観る感覚がまた、戻ってきたような気がしています。
 また、機会を見つけて、来阪します!!綱大夫さんとのやりとり、さぞや、大変でしょうね。
御苦労お察しいたします。
先輩太夫相手に義平次の語り。
私だったら、逃げ出しちゃうかも!…》 ←『…義平次の語り方ひとつで雰囲気が決まってしまうのかもしれない…』。
 真理をよく掴んだ文章ですね。
えらい。
みどりちゃんは義太夫教室の生徒で、声も音感も抜群でした。
芸の質(たち)は母親から受け継ぐらしいですよ。
子供さんを文楽の大夫にしたらどうでっか!面倒みてあげまっせ!