『夫婦善哉』の舞台稽古。『演出家』の具現。宮田かおる・とし子姉妹と。

 今日は『夫婦善哉』に集中。
早朝に起きて本読みに励む。
わりと早口の大阪弁のコトバが多いから慣れるまでがたいへん。

 今回、吉本の演出家の竹本浩三氏が少し工夫を凝らしている。
氏のあけっぴろげなあの性格は、文楽従来の演出形態に何か刺激を与えそうな気がする。

 文楽内部にいると永遠に気付かないことが、外部吉本からの短期ヘッドハンティングにより掘り起こされ、揺るがされる…。
単に吉本のお笑いを文楽の舞台に注入するのではなく、『演出家』の具現により、文楽の芝居全体の演出形態を改めて考えてみる…貴重な試みだ。

 夜、久しぶりに東京の宮田姉妹と会食。
キタの『黒川』でステーキの馳走にあずかる。
思えば30年程前、先代桂文楽師の東京上野の黒門町の自宅でお会いしたときからのお付き合い。

 姉妹はそれから文楽にはまり、20年くらい、年に5回の朝日座文楽公演に毎回通われた。
去年、お母様を94歳で亡くされ(最後まで自宅で看病)、時間に余裕ができ、大阪で『夏祭浪花鑑』がかかるというので急遽来阪。
明日は小松大夫兄の墓参をしてから、文楽劇場へいらっしゃる。
伊達兄、小松兄、呂兄、清友さんらと一緒に、よく遊んだものだ。

 ジダンの暴行を世間は何故あんなに擁護するんやろう。
よくやった!?まるで美談みたいや。
言われることと、やり返すことは別問題やと思う。