越路師『(南座の)弁慶はどうやった?』

文楽劇場での『百度石』の稽古のあと、久しぶりに越路師匠の御尊顔を拝しに京都へ行きました。
喜一郎君と一緒に、十月の国立劇場の素浄瑠璃公演の挨拶(『又助住家』の端場)です。
師匠は六月の始めに函館へ避暑に行かれ、九月一日に帰京したばかり。
いつも聞く新義座、四ツ橋文楽、三和会の頃の話。
ご機嫌のようす。
しばらくするうち、奥様とふたりで表題のおコトバ。
嬉しいでんなあ。
ちゃんと心配してくれてはりましてん。
『思わぬところがエラカッタです。
特に富樫との問答が終ったあとが…。
十九兄、清治兄によう稽古してもらいました』というと、微笑んでられました。
いよいよ明日、東上です。
そして月末から十月下旬にかけては、東海、北陸、東北、北海道へかけての巡業。
その間、各地で色々な個人的催しもあり、久し振りに出会える知人もいて、嬉しいやら、しんどいやら、楽しみやら…。
当面は東京の『百度石』です。
まあ、頑張りまっさ。