23日の『義太夫発声ゼミ』1日体験講座!and、映画『わが町』に感動!!。

毎日文化センター(06-6346-8700)から、23日(金)の1日体験講座、本日現在で15人の申し込み!との報告あり。
別に入会せんでよろしい。
その日、空いていたら是非いちど、義太夫発声を体験しておくれやす。
梅田の毎日新聞内カルチャー教室で、19時~20時半、2100円です。
二日ほど前、懐かしの名作『わが町』(川島雄三監督・1956年日活)を、ビデオで観た。
明治末年、フィリピンのベンゲット道路建設に従事した大阪天王寺の名物男・ベンゲッドのターやんこと佐渡島他吉の生涯を描いた織田作之助の同名小説を映画化したもの。
よろしおました。
涙・笑い…。
こんなええ映画あんねんなあ。
ひとりでビデオ見ながら、いろんな涙を溜めました。
明治39年に帰国して以来、フィリピンのベンゲットで眠る仲間のいる南十字星の下に、再び行くことを夢見る、向こう見ずで一本気な「ベンゲットのターやん」に新国劇の辰巳柳太郎。
他に、南田洋子、大坂志郎、殿山泰司、北林谷栄、三橋達也…凄い顔ぶれ。
当時の大阪の町並みやら路地(ロオジ)が再現され、とても興味深い。
川島雄三(1918年-1963年)。
松竹大船→日活→東宝系東京映画や大映と活躍の場を移しながら「幕末太陽伝」、「しとやかな獣」等都会的で軽妙洒脱且つシニカルな作品を残した。
川島はその作品からは想像もつかない最果ての地、下北半島の旧家に生まれた。
後年、難病筋萎縮性側索硬化症に冒されながらもプログラム・ピクチュアを量産しつづけ45歳で急逝。
織田作之助とは松竹の助監督時代からの付き合いで、意気投合して「日本軽佻派」を結成するなど深い結びつきがある。
川島のデビュー作『還って来た男』の原作・脚本は織田作の手になるもの。
「わが町」も実は戦時中に溝口健二監督の脚本として書かれたものの映画化が実現せず、小説として発表されたものを、川島が戦後の場面を補足して映画化したという経緯がある。
織田作は旧制三高(京都大学)時代、主に芝居の脚本を書いていたのだ。