『野崎村』のお稽古。『酒屋のサワリ』の音程差!!and、義太夫節考。

嶋大夫兄にお稽古をしていただく。
今日はいいお稽古でしたねえ、と清介さん。
ホンマ、彼、横に座っていて、素晴らしい三味線弾きさんだ。
凄い集中力で一緒に語ってくれているんや。
それから酒屋のサワリ、先日、毎日文化センターで稽古してて、ふと、おもったんやが、『あとには園が憂き思い』の《い》と、『繰りかえしたるひとりごと』の《か》の音程差!。
《い》は女性には無理な低音。
《か》は男性には無理な高音。
無謀とも言えるこの音程差!!。
そやけど、そこをなんとか工夫して表現しなければ『酒屋のサワリ』にならない。
この2点を習得するだけでも、たいへんな時間と根気を要する。
義太夫節というのはホンマ、理不尽極まりない『音曲(オンギョク)』だ。
節は難解、感情勝負の『コトバ』は難渋、体力は限界を超えて使い果たす…。