露の五郎兵衛『かみがた噺の会』。クリスチャン同士の対談。

『かみがた噺』とは、落語をご存じない方には上方噺を、キリスト教をご存じない方には言わば神方噺を、それぞれが知ってほしいという願いをこめて…と、五郎兵衛師。
新作『蘇生の息子』は新約聖書から題材(ルカの福音書15章の放蕩息子のクダリ)を得て師が創られたもの。
放蕩息子が財産を使い果たして舟遊山をする場面を、江戸時代に遡らせて、三味線鳴り物をハメ、飄々と粋に語られた。
息子の父親の慈愛もよく伝わった。
補助席満杯の盛況。
司会者から「ゴスペル・イン・文楽」を初めて観た時の感想を求められ、五郎兵衛師は『いやあ、エライ洒落たもんでんなあ、思いました。
普通、文楽では、「現われいでたる~武智みつ~ひでえっ~」と、こうでつしゃろ(と、両手で大げさな身振り)。
それを、ゴスペル文楽では、「現われいでたる~イエス~キリスト!」でんがな』と。
涙が出るほど笑いました。
感激しました。