5/4日義太夫教室発表会場の下見。能『隅田川』を観る。

5/4日の発表会場『難波市民学習センター』へ下見に。
地下鉄なんば駅徒歩5分、JR難波駅上、OKATビル4階。
湊町教室の世話役の木田さんと宮内さんも時間を繰り合わせて来てくれはりました。
なかなか綺麗な小ホール。
120人収容で発表会にはピッタリ。
楽屋、照明、幕、床作りの段取りがついてホッ。
5/4日、1時から4時半まで。
時間のある方、是非、覗いて下さいませ。
素晴らしい《時空》が訪れることを願ってます。
それから今夜、能『隅田川』を観に行きました。
先日、文楽の楽屋に顔を出した桂吉坊もちょうど空いているというので、一緒に行った。
シテは山本順之師。
最初の出から、ウットリ。
声の伸びがよく、子供を人買いにさらわれ狂乱する梅若丸の母の悲しみが能楽堂に満ち溢れた。
目につくかぎり、コックリ、居眠りしているひとはいなかった。
女性の啜り泣きが方々から漏れ聞こえた。
子方(赤松裕一)が塚から出てくる方の型で、出てきた瞬間、シテから子方に目を奪われるが、これはこれで素晴らしい型だと思う。
第一、あの塚に見立てた狭いスペースに10才にも満たないだろう子供が1時間半あまり、衣裳を着て出番を待っているのだから…『能』っていうのは凄いもんだ。
『名にし負はば いざ言問はん 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと』(伊勢物語・九段。
在原業平)。
都という名をもっているなら、尋ねてみよう、都鳥よ、私が恋しく思っている人は無事でいるかどうかと。