団七兄、御影さん、阪本さんらと。and、オモロイお便り紹介『文楽共同幻想論・見えなくなる老い』!?。

柱立万歳のあと、奈良の寛治兄宅へ5月公演『蝶の道行』のお稽古お願い挨拶に伺う。
皆のスケジュールを書いた日程調整表を差出すと、快く稽古日を決めて下さる。
学園前駅からバス往復。
いい気候で清々しかった。
夕方から団七兄、御影さん、阪本さんらと食事等。
そのあと、チンドン屋『華乃家』へ。
芸談義やらのあとカラオケに。
年のワリに岡晴夫はなんでもこい、の阪本さん。
歌詞はすべて暗記してはるから驚き!ところが団七兄、『女の階級』(楠繁夫)を唄ったから、阪本さんも脱帽。
御影さんと僕はもっぱら聞き役…。
ガブさんより、ええお便りがきました→《文楽とは、本当は何の意思も持たない人形に三業と観客が命を吹き込む、言わば究極の共同幻想の芸術だ、と以前、英大夫さんは日記に書いてられましたが、私は今回の公演で、また違った意味でその言葉を思い出しました。
劇場に通うようになってまだ浅いものですが、この間にも、ベテランの技芸員さんがその年齢をだんだんと感じさせるようになってきているように思います。
しかしそれでも輝きを失わない不思議さ!年齢によるもの以上に私たちに与えるものが多い故、観劇するうちに、『老い』というものが見えなくなってしまうのです。
また私達自身も『老い』を見ないようにすることで、彼らしか持ち得ない最高のエッセンスのみを受取ろうとしているのでしょう。
これもまた共同幻想の成せる技なのかな、などと感じました》。
←ガブさん、たしか、二度目のお便りですね。
恐れ入りました。
古典芸能の魅力の核に迫るご意見ですわ。