和歌山の田村順三さんからのお便り。その①。

ことしも楽しませていただき ありがとうございました。
京阪文楽について貴サイトで知って大阪にいる妹に知らせましたら 年末最後に英さんと呂茂さんが 聞けると よろこんで おりましたのに 休日出勤で1年の残務整理をしているうちに 行けなくなったようです。
文楽のシロウトで 思いがけない感想を送って来る人ですのに 残念でした。
★さて 次のような事を知らせてくれた方がありましたので 受け売りいたします。
→《『是よふ お読みなされやと 地を掻きならし指を筆 書きつく砂のこまごまは摩る墨よりも ありありと』。
(近松門左衛門作 日本振袖始 第三 堤際の田圃道 享保3年) これは 神話時代の事として構成さえたお話です。
倉保(くらもち)の長(おさ)は歳老いて 耳が聞こえずなっています。
...この一節が、わが国の演劇で聴覚障害者に対する<筆談><要約筆記>場面が描かれ・演じられた初めか、と思われる。