『芸を愛(め)で人に敬意を』坂田氏来る

先週、7月29日(日)の夜、石巻から畏友の坂田隆さんが南座に引き続いて文楽劇場に駆けつけてくださり、終演後、なんばウオークの『たこ梅』で談笑しました(彼は農学博士で、彼の大学に進学希望の生徒と親への説明会を兼ねての来阪)。
彼は、四つか五つの時、名古屋の御園座の楽屋で山城少掾に抱かれて以来の文楽フアンで、初舞台を踏んで間もなくの頃の私を妙に気に入られ、悪い舞台の時でも意に介さず期待し続けてくださっている、わたしにとって得難い恩人のひとりです。
今回、2部、3部と鑑賞した彼の印象譚はとても味わい深く、ボクはそれを思わず筆記したくらいです。
一介のオタクに陥らんところの『芸』に対する愛情がありまんねんやわ。
たとえ『山を動かすほどの信仰』があっても『愛』がなければ何の値打ちもおまへん(聖書)。