作家の倉橋由美子さんが亡くなった。

作家の倉橋由美子さんが今月の10日に亡くなった。
現代作家の中では、大江健三郎、庄野潤三と共に贔屓にしていた作家だった。
はたちの頃、『聖少女』を読んで失神しそうになった。
文楽入門やらで再び大阪へ舞い戻った僕は、自分勝手な鋭い傷心を抱えつつ、梅田の北野劇場裏の路地にあるジャズ喫茶で、彼女の作品の『パルタイ』や『聖少女』のページを舐めるようにして貪り読んだものだ。
昨夜の朝日夕刊→《…乾いた笑いを響かせつつ、その背後から絶えずにがい悪意の滴りを滲ませている彼女の短篇や長編…》(松浦寿暉氏)。
コンナ言語に用はない。
言語は虚しい。