『和田兵衛』の初稽古。韓国パンソリ文楽公演慰労会。

『和田兵衛』。
初稽古の時はいつも蚊の鳴くような声。
濃厚なる敗北感。
耳で聴くのと語るのとはエライちがい。
夕方6時から法善寺前の『花和清』で韓国公演の慰労会。
河合文化庁長官、津田理事長、福島理事、寺脇文化庁部長ら。
技芸員からは文雀師、和生さん、清友さんと僕。
そして鳴物の太明吉さん。
いろんな話題が出たが、こういう『場』はたいへんな勉強の『場』でもある。
ひとつの話題が弾むと、それに対して皆、ナニゲないひとこと対応のコトバが行き交う。
微妙な上下感覚配慮も必要だし。
話の内容やら切り出し方やらトスの上げ具合やら…。
皆、達人ですナア。
貴重で有意義な場でした。
寺脇氏が仰ってたが、韓国公演千秋楽の打上の時、僕ら技芸員が到着する前、韓国ジャーナリスト達が、今夜のパンソリは文楽に完全に負けていた、と発言していたらしい。
それを受けてその場にいたパンソリ奏者のチョ・ジュソンさん(名手・彼女は出演していなかったが)はえらく反撥して、彼らと丁々発止とやりあっていたのだそうだ。
チョ・ジュソンさんも文楽に魅了されつつも、いざパンソリを卑下されるとムカットするらしい。
彼女、7月に来阪とのこと。