建畠晢(タテハタアキラ)と会う。

去年の秋、日経新聞の交遊抄の欄の相手方にした建畠氏が、今月から大阪・中之島の国立国際美術館の館長に就任。
日経のとりはからいでリッツ・カールトンの中華「香桃(シャンタオ)」で食事。
彼、席につくなり「林(僕の本名)とはくされ縁やなあ」やて。
ホンマヤ。
中学の塾・高校・水泳部・国立劇場文楽公演での劇的再会・現代詩の同人誌仲間・アングラ芝居好き…。
彼とは高校の時12オンスのグローブをつけ、体育館でボクシングしたこともある。
ジョー・メデル、エデル・ジョフレ、ファイテイング原田の話になったらもう夢中。
彼、故観世寿夫の演技力にもいたく感動していたナア。
岩波ホールで30年ほど前「トロイアの女」という芝居(鈴木忠志演出)があった。
共演者は市原悦子、白石加代子。
市原の動物的演技も激賞していたが、最後のシーンで寿夫が市原にいうセリフ「ねえちゃんギリシャへ行こうよ」には身震いしたとか。
昔の同人誌を5冊持参。
建畠氏がパラパラめくっていて、イサム・ノグチのサインを発見。
1983年の文楽ニューヨーク公演の時に楽屋でサインしてもらったものか。
とにかくお互い、矢継ぎ早に少年のように喋りまくった。