明日7月28日は故呂大夫兄の誕生日に当たります

昨夜の公演には垂水から御影さんがいらっしゃいました。
終演後、いつものようにキタ新地(梅田)で食事にあずかりました。
その時話に出たのが、去年の夏、呂大夫兄の誕生日にいつものメンバー(御影さんとお嬢さんの真知子さんと呂・英・清友)で、いつものてんぷら屋『おかつ』へ行った時のことです。
舞台の方は咳が出て兄も苦しそうなところも見受けられましたが、てんぷらを食べていらっしゃる時はいつも以上に食欲旺盛で顔色も良く最後は、たらこにお茶づけではなく、小天どんで仕上げられました。
てんぷらを太い箸でパッパと手際良く捌きながら人の顔の艶を見てはズバズバ健康診断を下す女将も『ほんに、今日はええ顔色どすなあ』と呂大夫兄に云いはった位です。
帰りに梅田の丸ビル辺のオアシスみたいな広場で皆で夜空を見上げました。
モニュメントの石段に腰掛ける兄の背中や首筋や両腕を清友君が思い付きでマッサージすると、ホンマ優しい目をして気持ち良さそうにしてはりました。
お亡くなりになるひと月あまり前のことです。
(享年55歳。
不世出の太夫)