早稲田の『酒呑童子』について、石川淳子様よりの感想。

《昨日は半休を取って聴きに行った甲斐がありました。
酒呑童子という名前は知っていたのですが、昨日やっと物語がつかめました。
この話をあんなドラマに脚色する近松という人は大変な人だったんですね。
内山先生が演奏前の解説で、酒呑童子の捉え方を、英さんが「お公家さんやね」と仰っていたと、話していらっしゃいましたが、血や肉を喰らいながらも気品のある感じが、とてもよく出ていたと思います。
ただ、その分、頼光との語りわけが難しいだろうなあと、思いました。
とにかく、この記念すべき浄瑠璃が、こうして聞けたのは幸せでした。
出来れば、本公演で復活させたいですね。
公演の合間を縫ってのお稽古、ご苦労様でした。
清友さんも、カット部分の作曲には、とても苦労されたことでしょう。
でも、あのくだりは、やっぱり大切だったと思います。
久しぶりにお会いした内山先生は、昔よりずっときれいで可愛い方になっていらっしゃいました。
昔、客席でお団子頭にして、資料の詰まった大きな紙袋をもって、真剣にきいていらっしゃた姿を思い出しました。
でも、本当に浄瑠璃が大好きなんですね。
大きな拍手をしていらっしゃいました》