『カイナ』の稽古のあと、毎日の『義太夫発声ゼミ』へ。

僕は前にも書いたが、義太夫レクチャーはある意味、受講生の癒し、ヒーリングの役に立てればとも、思っている。
一生懸命に声を出して我を忘れる瞬間を感応してもらいたい。
これは受け手も与え手も狙ってできるものではない。
互いに一日の勤めで疲れていても、つい、声を出すうち気が昂まり忘我に陥る。
そんな性(サガ)が僕にあり生徒にもある。
オモロイもんや。
今夜も『壺坂』のサワリ、執拗に反復練習を繰り返した。
オツ(低音)の部分も繰り返した。
ホンマ、僕にとってもいい発声訓練ですわ。
帰り道、荒木薫氏が湊町の義太夫教室にも通いたいと宣言した。
涙出る程嬉しいわ。