舞台稽古近辺から初日の幕が降りるまでのあいだの緊張感というのは何とも言えまへんなあ。
いやなもんです。
初日が開いて十日ほど経てば、舞台での発声感覚も掴め、その場の共同幻想的人間関係も成立し始め、何とはなしに『演じるヨロコビ』みたいなものが湧き上がってきます。
闇雲な感じの初日と、カチッとした冷静さが生じる中日(なかび)過ぎ…エライ違いだっせ。
初日は云わば怪我して血が吹きだした状態。
蓄えた自己免疫力を駆使し、薬を塗り包帯を巻いて必死に日常性を取り戻す努力をする。
傷が治まりカサブタがとれ始めるのが中日過ぎ。
しかし厄介なことに、その初日がエエというひとがようけいてはりまんねんがな。
明日は舞台稽古。