伊達兄、寛治兄との本稽古が始まる

義平次(伊達兄)の枕の語りが終わるとすぐ、団七が義平次を追っかけて舞台に登場する。
この追っかけが生半可じゃない。
団七は『おおい、おおい、おおい、待った、待った、待った』と必死の形相なのだ。
詞数からいえば弁慶の詞のほうがよっぽど多いが、急追する世話物の緊迫感を出さなければならない団七の場合、内臓破裂をおこさんばかりの瞬発力がいります。
今日の稽古で『おおい、待った…』を繰り返すうち、先行性健忘状態(脳震盪)におちいりました。
こんなん、久し振りです。
あわてました。