4時開演の部の折、僕は見台に肩衣の正装なのに朝子さんは普段着みたいな格好。
朝子さん、今日は朗読だけのつもりだったから無理もない。
直前の稽古で『鎌倉円覚寺の時みたいに、やはり芝居をして踊ったら?』と急遽、僕が提案したのでとりあえず朗読のなりで芝居をした。
で、4時からの公演の折はどうしても中途半端な違和感が生じた。
夜の二回目公演を前にして、『着物を着て舞ったほうがいい!』と再び僕は提案。
朝子さんは素直に受け入れ、石田住職(シンセサイザー担当)の奥さん(朝子さんの友人)の着物を借り、自分で着付して舞台に臨んだ。
本ローソクの提灯に囲まれた夜の広間。
昼間とは違う《幽玄》が醸しだされた。
夜の部には桂吉朝さんも観にこられ、打ち上げまでつきあってくださる。
14日の英大夫の会の打ち合わせも少しできた。
御影さんと阪本さんも一緒。
相変らず、えらいお世話になっている。
住職ご一家の温かさも印象に残った。