豊竹小松大夫兄。かけがえのない存在。

今朝、11時27分に永眠された。
夜、帰阪した。
新幹線。
夜景をみながら頭が冴えて眠れない。
堺市の泉ケ丘についたのは夜の十二時前。
柩の中の兄の顔は安らかだった。
僕は大きな声でなにやら叫びかけていた。
奥様もお嬢様も泣いてらした。
僕にとり《かけがえのないひと》、いや、文楽にとり《かけがえのないひと》をなくした。
大きく動いていく『時』の破れ口に足を突っ込んでいる感じ。
南海本線堺駅前のホテルに宿泊。
深夜、ホテルに向うタクシーの中。
運転手が実に気持ちのいいひとだった。
まるで小松兄さんが運転してくれているみたいだった。