蝋燭能『通盛』を観る。『鳥肌が立った!』。

6時から大槻能楽堂で。
シテ(平通盛)が山本順之、ツレ(小宰相局)が山本博通。
ワキ(僧)植田隆之亮・ワキツレ(従僧)森本幸冶・アイ(鳴門の浦人)茂山正邦。
お囃子方は、笛・光田洋一、小鼓・曽和正博、大鼓・辻芳昭、太鼓・前川光長。
地頭は大槻文蔵。
能の芸域レベルの崇高さ、視覚聴覚を丸呑みにしてしまう豊潤なる芸空間。
頭蓋骨がはずれて脳みそが洗浄されました。
聞けば、観世寿夫の最後の舞台がこの蝋燭能「通盛」だった。
1978年7月12日、場所も同じ大槻能楽堂。
直弟子の山本順之師の胸中、万感たる思いが駆け巡ったことだろう。
偶然会場で出会った知人は『鳥肌が立った』と形容していた。