短いパリ滞在だったが､いい勉強になった。
着いた夜､ﾊﾟﾘの街は暗ら～いｲﾒｰｼﾞがしたけど､一週間､駆け巡るうち､町並が19世紀の姿そのままに保存されているところなんどには､ﾌﾗﾝｽ人の豊かな感性と意志を感じた。
そういう『意志と感性』が文楽を受け入れてくれるっちゅうのは､嬉しいこっちゃ。
今回の世界無形遺産認定に接してみて痛感したのは､世界にも日本にもかなり多くの文楽未開発市場があるのでは、ということ。
ユネスコ本会議場満杯の著名文化人（日本人も含めて）のほとんどが文楽初体験だったとか？！。
たとえば教育現場。
『生徒に興味がないもんで･･』じゃなく､先生自体が文楽に興味がないのである。
先生に興味があれば､懇切にレクチャーした上で、必ず生徒を劇場に連れてくる。
そしてついには､学校へ文楽を連れてくるのだ。